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『湘南爆走族』は今でこそ楽しめるヤンキー映画である

 『湘南爆走族』といえば、『荒くれKNIGHT』などで有名な吉田聡のデビュー作として知られる暴走族漫画。1982年から1987年まで『少年KING』誌で連載されていた作品です。

 本作はそれを1987年に東映が実写化したもの。ストーリーは主人公の江口洋助(江口洋介と一文字違い!)率いる5人だけの走り屋チーム「湘南爆走族」が、地元のライバルである「地獄の軍団」と共闘して、縄張りを広げる大集団「横浜御伽」と抗争するといった話。

 主人公の江口洋介は映画初出演、準主演の織田裕二清水美砂は芸能界デビュー、若かりしころの竹内力杉本彩が脇を固めるという、いまとなってはなんとも貴重な競演も見どころであります。

 

  正直に言って演技は下手だしカメラワークも荒いしで、いかにも昭和の娯楽映画といった感じのつくりではあるんですが、 むしろ現在の目から見るとそうしたたどたどしさこそが発展途上で元気のあった昭和のイメージを増幅させてくれるような気がします。

 原作にあった設定(主人公が手芸部長 etc.)や一昔前のギャグも映像のなかで生かされていて、もとを知っていても知らなくても楽しめる作りになっている点も高評価です。

 

 いまや絶滅危惧種となってしまった暴走族もかつてはこれだけの繁栄を誇っていたのだと思うと、いまのうちに捕獲してスミソニアン博物館に送らなくてはという使命感に駆られますね。リョコウバトの悲劇に思いを馳せながら。

 

どうしよう、星付けるかな

☆☆☆★★

 

湘南爆走族

監督:山田大樹監督

公開:1987年

主演:江口洋介織田裕二

 

Amazon Prime Videoに入ればこの映画も見放題。